タイプ | |
有料/無料 | 無料 |
ライセンス | GPL |
執筆時のバージョン | 2.2.4 |
ユーザ登録の要否 | 不要 |
- ここに掲載している記事は執筆時点のものです。内容が古くなっている事もありますのでご注意下さい。
- ここで紹介しているエクステンションの利用を推奨するものではありません。ご利用は自己責任でお願いします。
- ご自分が利用しているエクステンションの最新情報は常に確認しましょう。様々なエクステンションで日々脆弱性が見つかっており、あなたのサイトがクラックの被害に遭わないとも限りません。脆弱性情報はこちら。
- カテゴリ毎に画像を管理し、スライドショーで見る事ができる。カテゴリは階層化して管理できる。
- カテゴリ毎に細かなアクセス権を設定できる(アクセスできるグループ、アップロードできるグループ、公開・削除できるグループなど)
- フロントエンドから画像をアップロードできる。
- 画像を表示するエフェクトとして、HighSlide JS、Shadowboxが利用できる(ただし商用利用の場合は、それぞれの作者に料金を支払う必要がある。個人利用の場合は無料。)
- テーマ、コメント、評価、PicLesn(Cooliris)、透かし画像(ウォーターマーク)、Exif情報表示、などの機能に対応。
- カテゴリや画像をGoogleMapで表示できる。
カテゴリを作成する
始めに画像を格納するカテゴリを作成します。
- Phoca Galleryのコントロールパネルから「カテゴリ」を選択します。
- カテゴリ一覧画面で画面右上の「新規」をクリックします。
- カテゴリ詳細の画面が表示されますので、最低限「タイトル」「エイリアス」「アクセスレベル」を設定します。エイリアスはURLとして使用されるので半角英数字で入力しておきます。
- その他の項目は任意に設定し保存します。
画像を登録する
作成したカテゴリに画像を登録していきます。
- コントロールパネルもしくはメニューから「画像」を選択します。
- 画面右上の「新規」をクリックすると登録画面が表示されます。「名前」「エイリアス」を入力し、「カテゴリ」から登録するカテゴリを選びます。
- 「ファイル名」右側の「画像ボタン」を押します。
- アップロード方法には「アップロード」「Javaアップロード」「Flashアップロード」の3種類があります。Javaアップロードの場合、 Javaの実行環境が必要ですが、複数の画像をまとめてアップロードできます。Java以外はすべて1つずつアップロードします。いずれかの方法で画像をアップロードします。
- 画像をアップロードすると自動でサムネイル画像が作成され、画面上部に画像が表示されます。画像をクリックするとファイル名が入力されます。その他の項目は任意で入力して保存します。
- 画像一覧にサムネイルが表示されます。「機能」のアイコンを使用すると、画像の回転やサムネイルを再作成する事ができます。
メニューアイテムの作成
メニューアイテムは次の3種類から選択できます。
- Phoca Galleryカテゴリ一覧レイアウト
- 作成したカテゴリを一覧表示します。
- Phoca Galleryカテゴリレイアウト
- 特定のカテゴリにリンクします。
- Phoca Galleryユーザコントロールパネルレイアウト
- フロントエンドから画像を管理する場合に利用します。
ここでは「Phoca Galleryカテゴリ一覧レイアウト」を選択した場合で説明します。
- フロントエンドに切り替え、作成したメニューアイテムをクリックするとカテゴリが表示されます。カテゴリに表示される画像は、カテゴリ内の画像がランダムに表示されます。(デフォルトの場合)
- カテゴリをクリックすると画像の一覧が表示され、画像をクリックすると画面が暗転して拡大画像が表示されます。スライドショーも可能です。
パラメータについて
Phoca Galleryの表示方法などを設定するパラメータは、Phoca Galleryのコントロールパネルを表示すると右上にあるパラメータと、メニューアイテムを開くと表示されるパラメータの2カ所あります。同じパラメータ設定が衝突した場合、メニューアイテム側のパラメータが優先されます。コントロールパネル側のパラメータでPhoca Gallery全体に影響する基本的な設定を行い、メニューアイテム側で個別に設定していくことになります。
Phoca Galleryは設定が豊富なので色々試して見て下さい。
複数の画像をまとめて登録する
もし登録する画像が膨大にある場合、画像を1枚ずつ登録するのは気が遠くなる作業です。Phoca Galleryには複数の画像ファイルを一気に登録する機能があります。
- FTP等を使用し、/images/phocagalleryへ全ての画像をアップロードしておきます。必要に応じて画像を保存するディレクトリは作成して下さい。
- Phoca Galleryのコントロールパネルまたはメニューから「画像」を選択します。
- 画面右上の「複数追加」をクリックします。
- FTPでアップロードした画像が表示されている事を確認します。画像を登録したカテゴリを選択し、登録する画像にチェックを入れます。最上位のチェックを入れると一気にチェックを入れられます。
- 保存すると、選択したカテゴリに画像が登録されます。なお名前は自動でファイル名が使用されます。
テーマを利用する
Phoca Galleryはテーマに対応しており、ギャラリーのスタイルを変える事ができます。テーマはPhoca Galleryのサイトで配布されています。
- コントロールパネルまたはメニューから「テーマ」を選択します。
- テーマの適用場所を選択します。「コンポーネントに適用」を選んでおけば間違いないと思います。
- ダウンロードしたファイルを選択してアップロードします。
- フロントエンドに切り替えて確認すると、テーマが変更されているはずです(以下はSpringというテーマ)。
Phoca Galleryのテーマは、Joomla!のテンプレートのようにそのつど切り替える事はできません。例えばテーマをSpringに設定した後で元のテーマに戻したい場合、Phoca Galleryのサイトからデフォルトのテーマをダウンロードし、再度インストールする必要があります。インストールするたびにテーマが切り替わるような仕組みです。
コメント・評価・統計機能を有効にする
ギャラリーを見たユーザからコメントが欲しい場合などに利用します。なおこの機能は「画像に対するコメント・評価」ではなく、「カテゴリに対するコメント・評価」です。つまり画像それぞれに対しコメントする事はできません。また登録ユーザだけがコメント・評価できます。
機能を有効にするには、パラメータの「評価を表示」「コメントを表示」「統計ペインを表示」を全て「はい」に設定します。
フロントエンドから画像を管理する
登録ユーザに画像を登録してもらいたい場合などに利用できます。
- パラメータの「ユーザコントロールパネルを有効」を「はい」に設定します。
- ユーザメニューに「Phoca Galleryユーザコントロールパネルレイアウト」でメニューアイテムを作成します。
- フロントエンドからログイン後、作成したメニューアイテムをクリックするとコントロールパネルが表示されます。このコントロールパネルではユーザ専用のカテゴリを作成可能で、アップロードもできます。
- もし管理者が作成した既存のカテゴリにもアップロードを許可する場合、カテゴリのパラメータから「アップロードと追加のユーザ権限」を「全ての登録ユーザ」に設定すれば可能です。
透かし画像(ウォーターマーク)を設定する
画像の無断利用を防ぐため、透かし画像(ウォーターマーク)を設定できます。
- パラメータの「透かし画像を作成」を「はい」に設定し、透かしの位置を設定します。
- ウォーターマーク用の画像を用意し、watermark-large.png(拡大画像用)、watermark-medium.png(サムネイル用)という名前でカテゴリのフォルダ(例えば/images/phochagalleryなど)に保存します。
- 画像をアップロードすると、自動でウォーターマークが表示されるようになります。
画像のアップロード時にウォーターマークを重ねる処理を行うため、既に登録済みの画像には設定できません。
PicLens(Cooliris)に対応する
PicLens(新しい名前はCooliris)はIE/Firefoxのプラグインで、インストールすると3Dな画面で画像を見ることができます。Googleのイメージ検索などで利用できるようです(詳しくはこちら)。
Phoca GalleryもPicLensに対応しており、ギャラリーの画像を3Dな画面で見る事ができます。ユーザがPicLensをインストールしていないとあまり意味はありませんが…。
- PicLensに対応するには、パラメータで「PicLensを有効」を「はい」、「PicLens開始ボタン」を「はい」に設定します。
- カテゴリ管理を開き、PicLensを利用したいカテゴリにチェックを入れ、画面右上の「PicLens」をクリックします。
- すると画像のサムネイルにPicLens用のボタンが表示されます。クリックするとPicLensが開始します。
GoogleMapのジオタギング
例えば写真を撮影した場所をGoogleMap上にマーカーで表示できます。マーカーはカテゴリ単位、画像単位で設定できます。
GoogleMapでカテゴリを表示する
- GoogleMap APIキーを取得し、パラメータの「GoogleMap APIキー」欄に入力します。
- 「ジオタギングを表示 (カテゴリ)」を「はい」に設定します。
- カテゴリ編集画面を開き、「座標」ボタンを押します。マーカーが表示されますので、それを地図の任意の位置へドラッグします。
- マーカーをダブルクリックすると、その地点の緯度と経度がテキストボックスへ入力されます。
- ズームレベルとタイトル(地図のバルーンに表示されるタイトル)を任意で設定します。
- 「Phoca Galleryカテゴリ一覧レイアウト」で作成したメニューアイテムへアクセスすると、GoogleMapとカテゴリのマーカーが表示されます。
- マーカーをクリックすると、カテゴリ画像とタイトル、カテゴリの説明文が表示されます。画像をクリックすると、このカテゴリの画像一覧へ移動します。
- また、パラメータの「ジオタギングを表示 (カテゴリ)」(先に設定したのとは違うもの)を「はい」に設定すると、カテゴリ詳細画面の下部にコメントや統計とならんでGoogleMapが表示されるようになります。
画像単位でマーカーを設定する
- 画像編集画面を開き、「座標」ボタンを押して緯度と経度を取得し保存します。ズームレベルやタイトルは任意に設定してください。
- パラメータの「ジオタギングアイコンを表示」を「はい」に設定します。
- 画像の右下に地球のアイコンが表示されます。クリックするとGoogleMapが表示されます。
Exif情報を表示する
デジタルカメラで撮影した写真には、「Exif」という付加情報(撮影したカメラの機種、撮影モード、撮影日時など)が記録されています。 Phoca GalleryではこのExif情報を読み取り表示する機能があります。ただしサーバによっては利用できないかもしれません。
- コントロールパネルの「情報」をクリックし、「exif_read_data」が緑アイコンになっていることを確認します(赤アイコンの場合利用できない)
- パラメータの「カメラ情報アイコンを表示」を「はい」に設定します。
- 写真の右下に表示されたカメラアイコンをクリックするとExif情報が表示されます。