前の記事では、記事のパラメータを変更してみました。なおこの設定はサイト全体に影響するため、記事はすべて同じ設定になります。しかし、サイトの一部だけを異なる設定にしたい場合もあると思います。例えば企業サイトにおいて、製品の紹介ページには作成日時を表示せず、お知らせ(ニュースリリース)には作成日時を表示したい場合などです。Joomla!では、記事のパラメータを設定する箇所が複数あり、このような柔軟な設定も可能になっています。
このページでは、記事の作成日時の表示設定を例に、パラメータの設定箇所とその優先度について解説していきます。
パラメータを設定する箇所は全部で3つあります。1つめは前の記事で紹介した「記事管理」画面にある「パラメータ」ボタンです(コンテンツ→記事管理→パラメータ)。このボタンから「作成日時」が「表示」になっているか確認しておいて下さい。
現在は作成日時が記事に表示されているか確認しておきます。
もう1つは、メニューアイテムの編集画面です。「メニュー」→「音楽」→「ポップのメニュー」を開き、画面右側にある「パラメータ - コンポーネント」をクリックした時に現れるパラメータです。
全て「グローバルを使用」に設定されていますが、これは「記事管理」画面の「パラメータ」ボタンから設定した内容を使用する(優先する)という意味になります。そこで「作成日時」のドロップダウンリストから「非表示」を選択して保存してみましょう。
フロントエンドに切り替え再読み込みすると、先ほど表示されていた作成日時が消えたはずです。つまりメニューアイテム側のパラメータが優先されたわけですね。
さらにもう1つパラメータを設定する箇所があります。それは記事編集画面です。「コンテンツ」→「記事管理」→「ポップの記事1」を開き、画面右側の「パラメータ - 拡張」をクリックするとパラメータが表示されます。こちらも既定では全て「グローバルを使用」になっていると思います。
ではここで「作成日時」を「表示」に設定して保存してみましょう。フロントエンドでの表示はどうなるでしょうか?
また「作成日時」が表示されたはずです。
これらをまとめると
- パラメータを設定する箇所は、記事管理画面、メニューアイテム編集画面、記事編集画面の3箇所ある。
- それぞれの優先度は
記事のパラメータ>メニューアイテムのパラメータ>記事管理画面のパラメータ
となります。同じ設定が色んな場所に分散しているため、初心者にとっては非常に分かりづらい構造になっています。しかしこの複雑な構造によって、より柔軟な設定が可能になっている事も事実です。