Joomla!で記事を書く時に利用するのが「WYSIWYGエディタ」です。ホームページを作るためにはHTMLやCSSの知識が必要になりますが、WYSIWYGエディタを使えば知識のない一般のユーザでも自由にコンテンツを作る事ができるようになります。なお「WYSIWYG」とは「What You See Is What You Get」の頭文字をとった物で「見たままが得られる」という意味があります。
WSIWYGエディタにはたくさんの種類があり、Joomla!に標準搭載されているのは「TinyMCE」というエディタです。このTinyMCEは、Joomla!とは別のプロジェクトであり、Joomla!の標準エディタとして採用されています。もしTinyMCEが使いにくく感じるのであれば、他のエディタに入れ替える事もできます。
ではここからエディタの設定や基本的な使い方について見ていきましょう。
まず標準のエディタはこんな感じになっているはずです。基本的な機能はそろっていますが、コンテンツを自由に作るためには少しもの足りません。そこで少し設定を変更しましょう。
バックエンドの「エクステンション」→「プラグイン管理」を選択し、表示された一覧の中から「エディタ - TinyMCE」を選択しましょう。
「プラグインパラメータ」の「機能」から「拡張」を選択して保存して下さい。
何でも良いのでJoomla!の記事を開いて下さい。ツールバーのボタンが増えたのが確認できます。文字サイズを変更する「フォント」や、表の挿入や編集を行うボタンが増えました。
エディタの基本的な使い方は、設定したい文字列(もしくは段落)を選択しツールバーのボタンを押す、という一般的なワープロソフトとほぼ同じですので説明は割愛します。
ここでは、はじめて使う方が戸惑うであろう「リンクの設定」「画像の挿入」「HTMLコードの編集」について説明します。
リンクを設定する
文字列や画像にリンクを設定するには、対象となる文字列(画像)を選択し、鎖のアイコンをクリックします。
ダイアログが表示されますので、「リンクURL」にURLを入力して「挿入」を押します。
もしサイト内へのリンクを設定したい場合は、そのページを別のウインドウやタブで表示しておき、そこのURLをコピーして「リンクURL」に貼り付けという手順で行います。
URLをコピーして貼り付けるって…もうちょっとスマートな方法はないの?と思ったあなた。TinyMCEではこれが限界なのです。Joomla!をもっと勉強して他のエディタへ乗り換えましょう。もっとパワフルな機能が搭載されています。
画像を挿入する
画像を挿入するには、まず挿入する箇所へカーソルを置き、エディタ下側にある「イメージ」ボタンをクリックします。
画像はあらかじめサイズ調整を行っておく必要があります。
クリックすると背景が暗転し画像の選択画面が表示されます。
画像をアップロードするには、まず画像をアップロードするディレクトリを選択しておき、下部にある「参照」ボタンをクリックします。アップロードするファイルを選択したら「アップロード開始」をクリックします。
アップロードされた画像をクリックすると「イメージURL」欄に画像のURLが表示されます。「イメージ説明」には画像のAlt属性(推奨)を、「タイトル」はtitle属性(任意)を入力します。また「配置」を変更する事で画像の回り込みを指定できます。全て設定できたら右上の「挿入」を押します。
エディタ上に画像が挿入されます。以下は文章の行頭に画像を挿入し配置を左に設定した例です。
HTMLコードを編集する
エディタだけで全ての編集ができればよいのですが、それだけでは難しい点もあります。そんな時はエディタをHTML編集モードにしましょう。コードを直接編集することで、より高度な編集が可能になります。もちろんこの機能を使うにはHTMLやCSSの知識が必要です。
エディタの下側にある「コード/HTML切替」ボタンをクリックします。
HTML編集モードに移行しツールバーが無くなります。ここでHTMLのタグを手入力して下さい。