サイトがある程度完成したら、SEOの設定をしておきましょう。Joomla!にはSEO関連の設定がいくつかあります。
SEF URLを設定する
SEFとは、SearchEngineFriendly(サーチエンジンフレンドリー)の頭文字を取ったもので、SEF URLは簡単に言えば「検索エンジンにやさしいURLを作る」機能です。
例えばSEFを設定していない場合、Joomla!が出力するURLは次のようになります。
普通の人がみれば何が何だか分かりません。このように、「?」や「&」が含まれたURLを「動的なURL」と呼びます。
これに対し、SEFを設定すると次のようなURLになります。
こっちの方がスッキリしてわかりやすいですね。またURLを見るだけで、そのページの内容についてイメージできます。このようなURLを「静的なURL」と呼びます。
昔は、静的なURLの方がGoogleやYahoo!などの検索エンジンに登録されやすいと言われていました。しかし現在は、動的なURLでも問題なく検索エンジンに登録されるという説もあります。詳しくは「動的URL 静的URL」で検索し、ご自身で判断してください。
個人的には検索エンジンうんぬんよりも、「URLがわかりやすくなる」「URLがスッキリする」という目的で利用するのが良いと思います。
なおJoomla!1.6以降ではデフォルトでSEF URLが有効になっています。
ただしSEFの機能がトラブルの元になることも経験上よくあります。何らかのトラブル時にはSEFをオフにしてみる、という意識付けをして置いた方がよいかもしれません。
SEFを設定するには、バックエンドの「サイト」→「グローバル設定」を選択します。
「サイト」をクリックします。
「SEO設定」にSEFの設定項目があります。とりあえず「フレンドリURL」と「URLの末尾にサフィックス(.html)を追加」を「はい」に設定して保存して下さい。
この時点で「http://ドメイン名/index.php/music/pop/pops1.html」のようなURLになりますが、「index.php」の部分がなんとなく気持ち悪い方もいるのではないでしょうか。
これを解決するのが「URLリライトの使用」です。しかしこの機能を使用するには
- WebサーバがApache、もしくはIIS7であること。
- Apacheの場合はモジュール「mod_rewrite」が有効になっていること。
- IISの場合は、URLリライトモジュールが有効になっていること。
という条件があります。よく分からない場合は、サーバの管理者に質問することをおすすめします。ご利用中のサーバがこの条件を満たしていない場合、SEFの設定はここで終了です。
今回は利用者が多いと思われる「Apache」での設定を説明します。
もし条件を満たしているようであれば、Joomla!のルートディレクトリにある「htaccess.txt」を「.htaccess」という名前に変更した後で、「URLリライトの使用」を「はい」に設定して下さい。
これによって「http://ドメイン名/music/pop/pop1.html」のようなスッキリしたURLになります。
「UNICODEエイリアス」を「はい」に設定し、メニューアイテムや記事のエイリアスに日本語を入力すると、日本語URLが実現できます。
ページのタイトルにサイト名を追加する
ページのタイトルとは、ブラウザのタイトルバーやタブに表示される文字です(title要素)。ページのタイトルは、検索エンジンの検索結果タイトルとしても使用されています。
Joomla!のデフォルト設定では、記事のタイトルやメニューアイテムの名前がページタイトルになります。ここにサイト名を追加できれば、よりSEO対策として有効です。
ページのタイトルにサイト名を追加するには、グローバル設定画面の「SEO設定」で「ページタイトルにサイト名を追加」を設定します。「後に」を選択すればページタイトルの末尾にサイト名が追加されます。例えばサイト名が「練習サイト」、ページタイトルが「ポップス」であれば、ページタイトルは「ポップス - 練習サイト」になります。「前に」を選択すると、ページタイトルの先頭にサイト名が追加されるため、「練習サイト - ポップス」になります。個人的には「後に」がおすすめです。
META要素を設定する
このチュートリアルの最初の方では、グローバル設定のMETA要素を設定しました。ここに設定した内容はサイト全体で使用されます。
もし各ページ毎にMETA要素を設定したいのであれば、以下の場所にMETA要素の設定がありますのでそれぞれ入力しましょう。
- メニューアイテム編集画面
- 記事編集画面
- カテゴリ編集画面
- 各コンポーネントのカテゴリやアイテム(ウェブリンクコンポーネントの「カテゴリ」など)