サイトの管理者が自分1人だけなら、あまりユーザ管理のことを意識する必要はありません。しかし、社内の複数人でサイトを管理したり、ユーザ参加型のサイトを作りたいとなると、ユーザの管理方法について理解しておく必要があります。
まずは新しくユーザを登録する方法から説明します。ユーザを登録するにはバックエンドから登録する方法と、フロントエンドから登録する方法の2つがあります。
バックエンドからユーザを作成する
例えば社内の人間にアカウントを発行する場合などは、バックエンドからユーザを作成します。
ユーザを作成するには、バックエンドの「ユーザ」→「ユーザ管理」を選択します。
ユーザ一覧が表示され、現在登録済みのユーザが表示されます。新しくユーザを登録するには「新規」をクリックします。
ユーザ作成画面が表示されます。「アカウントの詳細」の欄でユーザ情報を入力していきます。今回は名前に「佐藤花子」、ログイン名を「hanako」、パスワードを任意のパスワード、メールアドレスは任意のメールアドレス(存在するもの)とします。
「ブロックユーザ」を「はい」に設定すると、そのユーザはログインできなくなります。お行儀の悪いユーザなどをブロックするために使います。
すぐ下には所属するグループを設定する箇所があります。グループは、このユーザにどんなことを許可するのかを決める重要な設定です。グループについては後で詳しく説明しますので、とりあえず今は「登録ユーザ」にのみチェックを入れておいてください。なお「登録ユーザ」に属すると、フロントエンドからログインできるようになります。
画面右側には「基本設定」があります。ここではユーザ毎に言語やエディタを変更できます。とりあえずデフォルトのままで保存します。
「デフォルト設定を使用」の場合、「サイト」→「グローバル設定」の設定や、「エクステンション」→「ランゲージ管理」で設定した言語が使用されます。
一覧画面に戻りますので、作成したユーザが表示されているのを確認します。
この時点で、入力されたメールアドレス宛に次のようなメールが送られているはずです。
ではフロントエンドからログインしてみましょう。といってもログインフォームがないかもしれません。これはモジュールの章でトップページだけログインフォームを表示しないよう設定したからです。モジュールの設定を変え、すべてのページにログインフォームが表示されるよう設定して下さい(エクステンション→モジュール管理→ログインフォーム→モジュールの割り当てを「すべてのページに」に設定)
画面右側にログインフォームが表示されますので、先ほど入力したユーザ情報をつかってログインします。
ログインフォームは「こんにちは、佐藤花子」のように表示が変わります。その下にはログアウトボタンが表示されます。
また画面左側には「ユーザメニュー」が表示されます。この中の「あなたのプロファイル」をクリックしてみます。
現在ログインしているユーザのプロファイル情報が表示されます。「プロファイルの編集」をクリックします。
「プロファイル」だと何となく堅い感じがしますが、要はプロフィールのことです。
この画面ではログインしているユーザの情報を変更できます。今回は変更しませんので「キャンセル」をクリックしてください。
フロントエンドからユーザを登録する(ユーザ登録してもらう)
一般のユーザにユーザ登録を促し、会員限定のコンテンツを公開したりする場合は、フロントエンドからユーザ登録してもらいます。
ログインフォームに表示される「アカウントの作成」をクリックします。
そもそもユーザ登録をさせたくない場合は、「ユーザ」→「ユーザ管理」→「オプション」→「コンポーネント」→「ユーザ登録の許可」を「いいえ」に設定します。
ユーザ情報を入力していきます。今回は名前に「田中次郎」、ログイン名を「jiro」、パスワードを任意のパスワード、メールアドレスは任意のメールアドレス(存在するもの)とします。すべて入力できたら「登録」をクリックします。
「あなたのアカウントが作成され、認証リンク~」といったメッセージが表示されます。この時点で認証リンクが記述されたメールが届いているはずです。
認証リンクを必要とせず自動的に登録したい場合は、「ユーザ」→「ユーザ管理」→「オプション」→「コンポーネント」→「新しいユーザのアカウント認証」を「なし」に設定します。ユーザを管理者が手動で認証(承認)したい場合は「管理者によって」を選択します。
「あなたのアカウントが有効化されました。~」のメッセージが表示されますのでログインしてみます。