Registered以上のユーザでフロントエンドにログインすると「ユーザメニュー」が表示されます。ここから自分のプロフィールを変更したり、Author以上であれば記事を投稿するメニューアイテムが表示されます。
このように、「一般ユーザには見えないのに登録ユーザには見える」のは、Joomla!の「アクセスレベル（閲覧レベル）」という機能を使って実現しています。「グループ」が「何ができるのか」を決めるのに対し、アクセスレベルは「何が見えるのか」を決めます。アクセスレベルは、記事、カテゴリ、モジュール、メニューアイテム、プラグインそれぞれで設定します。
ユーザメニューがどのようにして実現されているかを確認しながら、アクセスレベルについて理解していきます。
Joomla!では既にいくつかのアクセスレベルが定義されています。まずはそれを確認します。「ユーザ」→「閲覧レベル」を選択して下さい。
次のように「Guest」「Public」「Registered」「Special」の4つのアクセスレベルが定義されています。このアクセスレベルは自由に追加・編集・削除が可能です。この中からPublicをクリックしてみましょう。
Joomla!のグループが表示されます。アクセスレベル「Public」には、Joomla!グループの最上位グループ「Public」にチェックが入っています。つまりアクセスレベルをPublicに設定すると、誰でも見る事ができます。
一旦アクセスレベルの画面はキャンセルし、「記事」→「記事管理」を表示して下さい。「対象」の欄が現在設定されているアクセスレベルを示しています。ほとんどがPublicになっていますので、これらの記事は誰でも見る事ができます。
記事のアクセスレベルを変更するには、記事編集画面の右側にある「アクセス権」を変更します。
次は「ユーザ」→「閲覧レベル」→「Registered」を確認します。Registetredは「Manager」「Resistered」「Super Users」にチェックが入っています。チェックを入れたグループの子グループにも設定は継承されます。例えば「Registeredにチェックを入れれば、その子グループである「Author」「Editor」「Publisher」もRegisterdの一員になります。
Registeredを利用しているのが、ログインすると表示される「ユーザメニュー」です。「エクステンション」→「モジュール管理」を開き、「ユーザメニュー」をみるとアクセスレベルが「Registered」になっています。つまりこのモジュールは、「Registerdグループに表示しゲストユーザには表示しない」という意味になります。だからログインするとユーザメニューが表示されるわけです。
次は「ユーザ」→「閲覧レベル」→「Special」を確認します。Specialは「Manager」「Author」「Super Users」にチェックが入っています。Registeredと異なるのは、グループの「Registered」が含まれず、Authorにチェックが入っています。
Specialを利用しているのがユーザメニュー内の「記事の投稿」「ウェブリンクの投稿」というメニューアイテムです。「Registered」に属するユーザでログインすると、「あなたのプロファイル」と「管理画面」しか表示されませんが、「Author」以上のユーザでログインすると、これらのメニューアイテムが表示されます。
「メニュー」→「ユーザメニュー」を選択すると、4つのメニューアイテムが表示されます。「あなたのプロファイル」はRegistered、「記事の投稿」「ウェブリンクの投稿」はSpecial、管理画面はPublicになっています。これによってRegisteredに属するユーザには「あなたのプロファイル」だけが見え、Author以上のユーザは「記事の投稿」「ウェブリンクの投稿」も見える仕組みになっています。
アクセスレベルを活用すれば、ユーザ登録した会員だけ記事を読めるようにしたり、グループ毎に読める記事を分けたりすることができます。
