タイプ | |
有料/無料 | 無料 |
ライセンス | GPLv2以降 |
執筆時のバージョン | 1.6.4 |
ユーザ登録の要否 | 不要 |
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Joomla!の前身であるMambo時代には「Simpleboard」と呼ばれ、Joomla!になってからは「JoomlaBoard」→「Fireboard」→「Kunena」と名前を変え進化していったフォーラムエクステンションです。Joomla!で利用できるフォーラムとしては一番有名かもしれません。
Kunenaのインストールと日本語化
Kunenaのサイトから最新版のコンポーネント(com_kunena_*.zip)をダウンロードし、バックエンドの「エクステンション」→「インストール/アンインストール」からインストールすると、Kunenaのインストーラーが起動します。インストーラーには当サイトで提供した言語パックが含まれていますので、自動的に日本語化されているはずです。「Kunena1.6のインストール」をクリックします。
勝手にインストールが進みますのでしばらく待ちましょう。「インストールが完了しました」が表示されたら「終了」をクリックします。
Kunenaのコントロールパネルに移動します。なおこの画面は「コンポーネント」→「Kunenaフォーラム」でも表示する事ができます。
{xtypo_info}Kunenaのパッケージに含まれる日本語の言語ファイルが古くなっている事もありますので、上記の「言語ファイル」のリンクから最新版をダウンロードし、インストールしておくと良いかもしれません。インストール方法はKunena本体をインストールした方法と同じです。[/box-info]
Kunena本体のインストールと同時に、Kunena用のメニューとモジュールが自動で作成されています。これらは、他のモジュールのようにテンプレートの「left」や「right」に配置して使用するのではなく、Kunena本体に表示されるのでそのままにしておくこと。
Kunenaの基本的な使い方と設定方法
フロントエンドにKunenaを表示するメニューアイテムを作成します。バックエンドの「メニュー」→任意のメニュー名→新規→Kunenaを選択すると、数種類のメニューアイテムタイプが表示されます。この中でフォーラムのトップページを表示するのが「インデックス」です。その他は必要に応じてメニューアイテムを作成します。「インデックス」をクリックしましょう。
メニューアイテムのタイトルやエイリアスを適当に入力し、「親カテゴリID」からは「メインフォーラム」を選択して保存します。
作成したメニューアイテムをクリックすると、Kunenaフォーラムが表示されます。フォーラムの外観はこんな感じです。
上部にはフォーラムのページを切り替えるタブが並びます。
- インデックス
フォーラムをカテゴリ毎に表示する形式です。 - 最近のトピック
ユーザが作成したトピックを新しい順に表示します。 - ルール
フォーラムの利用規約などを表示する場所で、Joomla!の記事を使って利用規約を書きます。バックエンドの「フォーラム設定」→「フロントエンド」→「ルールコンテンツID」でその記事のIDを指定するとこのページに表示される仕組みです。 - ヘルプ
フォーラムの使い方を表示する場所です。ルールと同様に、Joomla!で記事を作成しバックエンドの「フォーラム設定」→「フロントエンド」→「ヘルプ記事ID」で記事を指定します。 - 検索
検索ページを表示します。ユーが名で検索したり、検索対象をトピックのタイトルに限定するなど、細かな検索条件を設定できます。
中央にはフォーラムのカテゴリが表示されます。カテゴリはバックエンドの「カテゴリ管理」から自由に作成できます。カテゴリを階層化したり、カテゴリ毎にアクセスレベルを変える事もできます。
カテゴリをクリックするとトピック(話題の単位)が表示されます。トピックを立てるには「新規トピック」をクリックします。
初期設定では登録ユーザしかトピックを立てられないのでログインします。トピック作成画面は次のようになります。BBCodeや顔文字も使えます。ファイルも添付可能です。
トピックを立てると次のように表示されます。周りには様々なボタンが配置されています。ここから返信を行ったりトピックを購読できたりします。管理者ユーザであれば、トピックを管理するためのボタンも表示されます。
またログイン状態だと画面上部のタブがいくつか増えます。その中で「プロフィール」をクリックしてみましょう。ここではユーザの情報を確認・設定できます。「編集」をクリックするとプロフィール情報やアバター、その他Twitterアカウントなども設定できます。
その他さまざまな機能がありますので、色々といじって慣れましょう。
Kunenaのコントロールパネル
バックエンドにログインし、「コンポーネント」→「Kunenaフォーラム」を選択するとKunenaのコントロールパネルが表示されます。それぞれの使い方や目的は次の通りです。
- フォーラム設定
フォーラム全体に影響するような設定を行います。たくさんの設定があり迷うこともありますが、1つずつ理解していけば難しい事はありません。 - カテゴリ管理
フォーラムのカテゴリを作成・管理します。カテゴリを階層化したり、カテゴリ毎にアクセス権限を設定する事もできます。 - ユーザ管理
Kunea上でユーザ登録を行うとJoomla!のユーザとして登録されますが、ここではKunena側で保持するユーザ情報(例えばアバターやランクなど)だけを管理します。ユーザ名やパスワードなどはJoomla!側で管理されます。 - テンプレートマネージャ
Joomla!と同じようにKunenaのデザインもテンプレート化されており、インスールするだけで簡単にデザインを変えられます。Kunenaテンプレートは主にKED(Kunena Extensions Directory)で公開されていますので、ダウンロードしてインストールすれば簡単にデザインを変えられます。 - アップロードファイルブラウザ
ユーザがトピックにアップロードしたファイルを参照する機能です。 - アップロード画像ブラウザ
ユーザがトピックにアップロードした画像を参照する機能です。 - フォーラム除去
ほとんど投稿がなく、放置気味のトピックを一括で削除する機能です。「提案箱というカテゴリの中で、30日間投稿がないトピックを削除する」のような事ができます。 - ユーザの同期
Kunena導入前に登録したユーザの場合、Joomla!側にだけユーザ情報が存在し、Kunena側にはなし、という状態になります。これをKunena側にも同期します。 - 顔文字管理
投稿のメッセージ内で使用できる顔文字(顔アイコン)を管理します。デフォルトでもかなり多くのアイコンが登録されていますが、自分好みのアイコンをアップロードすることもできます。 - カテゴリ統計の再カウント
カテゴリ統計を再カウントするんです。…すいません、よくわかりません…。 - ランク管理
Kunenaにはユーザランクという機能があり、ユーザは投稿数に応じてランクアップします。ここではランクの名前やランク画像を自由に編集できます。 - メニューの作成
Kunena専用のメニューを作成しますが、Kunenaインストール時に作成されているはずなので特に必要ありません。間違ってメニューやモジュールを削除してしまった時などに使用します。 - ゴミ箱管理
トピックや投稿を削除すると、いったんゴミ箱に保管されます。ここではゴミ箱内のデータを復元したり完全に削除したりできます。 - 全般統計
フォーラム全体の統計情報を確認できます。例えば「一番アクセス数の多いトピック」「一番投稿数が多いユーザ」などを確認できます。 - レポート構成設定
Kunenaでのトラブル時、サポートしてくれる人に対して必要な情報を表示します。これにはKunenaのバージョンや設定内容、phpの設定内容などが含まれるようです。ここに表示されたコードをKunenaのサポートフォーラムに貼り付ければ、サポートしてくれる人が直ぐにあなたの環境を理解してくれるかもしれません。
Kunena Tips
Kunenaの運用において良くあるシチュエーションをTipsとしてまとめておきます。
フォーラムの名前とメールアドレスを変えたい
フォーラムの名前は、例えばフォーラムに表示されるパンくずリストなどに表示されますので、任意の名前に変えておきましょう。またフォーラムのメールアドレスは、ユーザに通知されるメールの差出人になりますので、必ず設定しておきましょう。それぞれバックエンドの「フォーラム設定」→「全般」タブの「フォーラムタイトル」「フォーラムのメールアドレス」から設定可能です。
未登録ユーザにはフォーラムを見せないようにしたい
ユーザ登録していないゲストユーザには、フォーラムの書き込みを見えないようにしたい場合、「フォーラム設定」→「セキュリティ」→「登録ユーザのみ」を「はい」に設定します。
またカテゴリ毎にアクセス権を変えたい場合は、上記の設定は「いいえ」とし、「カテゴリ管理」で「公開アクセスレベル」を設定できます。例えば以下のように「全ての登録ユーザ」を選択すると、未登録のユーザはカテゴリそのものが見えなくなります。
未登録ユーザにも書き込みを許可し、CAPTCHAで画像認証させたい
「フォーラム設定」→「セキュリティ」→「投稿/書き込みをゲストに許可」を「はい」に設定すれば、未登録のゲストユーザでもフォーラムに書き込めるようになります。ただしスパムの標的になりかねないので、同時にCAPTCHAも設定するのがお勧めです。
Kunenaには標準でCAPTHCAの機能が搭載されていませんので(以前のバージョンでは存在した)、KunenaのWikiへアクセスし、「Plugin captcha」と書いてあるリンクからプラグインをダウンロードしてJoomla!にインストールして下さい。
次に「プラグイン管理」から「System - Captcha」を開き有効にして下さい。さらに「Enabled captchas」の欄へ「kunena.post」と入力して保存します。
最後にKunenaの「フォーラム設定」→「セキュリティ」→「サードパーティプラグインのCaptchaシステムを有効」を「はい」に設定します。
ログインしていない状態でトピックを投稿しようとすると、メッセージ入力欄の下にCaptchaが表示されるようになります。
Kunenaの拡張機能を探す
Kunenaで使用できる基本的なモジュールやプラグインは、Kunenaのダウンロードページに掲載されています。これ以外にもKunenaの機能を拡張するエクステンションがKEDで公開されていますので、物足りないときは色々と探してみると良いでしょう。ちなみに当サイトで頒布しているKunenaの言語パックもKEDに掲載されています。