Joomla!はこれまで、1.0、1.5、1.6、1.7、2.5、3.0、3.2、3.3とバージョンが上がり、様々な改良や機能追加が行われてきました。もしあなたがJoomla!を使ってサイトを作ろうとする場合、どのバージョンを使うのか選ぶ必要があります。またJoomla!にもサポート期間があり、それを過ぎると修正プログラムが提供されなくなり、事実上の寿命を迎えます。このためどのバージョンのJoomla!を使うかは、慎重に決めなくてはなりません。
このページの最後でそれぞれのバージョンについて説明しますので、最適なバージョンを見つけてください。なお最初に書いておきますが、2014年10月時点で
【おすすめのバージョンは3.2または3.3】
です。2つのバージョンが存在する理由は、お使いのサーバ環境によって最新である3.3が使えない場合があるからです。PHPのバージョンが5.3.10以降の場合は3.3を、5.3.10より前の場合は3.2を使用してください。なおこのチュートリアルでは3.3をベースに解説していますが、3.2でも大きな違いはありません。
STSとLTS
新しくリリースされるJoomla!のバージョンにはSTS(short term support)とLTS(long term support)の2種類があります。直訳すると「短期間サポート」と「長期間サポート」です。
STSに該当するバージョンは6ヶ月サイクルで新バージョンが公開され、新バージョンの公開から1ヶ月後には前バージョンのサポートが終了します(つまり7ヶ月間サポート期間がある)。2014年10月現在の最新バージョンである3.2/3.3は、このSTSに該当します。
これに対しLTSは、名前の通り27ヶ月間(2年と3ヶ月)サポートが続きます。2014年10月現在のLTSは2.5です(2014年12月にサポート切れ予定などで、使用しないように)
STSとLTSのどちらを使えば?
常に最新バージョンを利用できれば良いのですが、そうはいかない事情もあります。例えばSTSで常にアップデートしていくと、使用しているエクステンションやテンプレートが新バージョンに対応せず、サイトによっては問題が起こる可能性があります。また6ヶ月ごとにバージョンアップが行われますので、バージョンアップ前後の動作検証などに多くの時間が割かれるかもしれません。
個人的には、LTSリリース後はそのままLTSをしばらく使用し、3つめのSTSがリリースされるぐらいに、LTSからSTSへアップグレードするのがいいかなと思っています。アップグレードは数回クリックするだけで終わりますので簡単です。なおこのサイトでは常にSTSを追いかける予定でいます!安定志向の人は真似しちゃ駄目ですよ。
Joomla!の主なバージョン
以下にJoomla!の主なバージョンについて説明します。
Joomla!3.2、3.3
レスポンシブデザインに対応し、iPhoneやiPad、Androidなどのスマートフォン、タブレット端末でサイトを表示した際に、最適な形で表示できるようになりました。また、記事のバージョン管理機能などを搭載し、ユーザインタフェースも改良され、さらに使いやすくなりました。
Joomla!3.2または3.3でサイトを作りたい方は以下にお進みください。
Joomla!2.5
2014年10月現在でおそらく一番普及しているバージョンですが、2014年12月末にはサポートが切れますので使用するべきではありません。
何らかの理由でJoomla!2.5でサイトを作りたい方は以下にお進みください。
Joomla!1.5
既にサポート期間を過ぎており、このバージョンで新しくサイトを作ることはセキュリティ上のリスクが大きいのでおすすめできません。
何らかの理由でこのバージョンでサイトを作りたい方は以下にお進みください。