このサイトではこれまで色んなエクステンションの翻訳をして公開してきました。ただ限界もあるわけで、現状ではバージョンアップの更新についていけないし、まだまだ未翻訳のエクステンションもたくさんあります。当然ながら自分一人では無理な作業です。
そこで少しでも他の方にJoomla!エクステンションの翻訳に参加してもらうために、TransifexというWebサービスを紹介したいと思います。Transifexを使えば翻訳へ気軽に参加できます。これによりもっと翻訳済みのエクステンションが増えるといいですね!
Transifexって何?
Transifexに翻訳してほしいソフトウェアを登録すれば、世界の誰かが翻訳してくれるという素敵なサービスです。詳しくは以下を見るべし。
翻訳者は無料で利用できます。ソフトウェアを翻訳してほしい開発者はオープンソースなら無料、それ以外は有料のプランがあります。当然今回は翻訳者として登録するので無料です。Joomla!以外のプロジェクトもたくさん登録されています。
Transifexに登録しよう
Transifexを利用するにはユーザ登録が必要です。サクッと済ませましょう。
Transifexにアクセスして「無料でサインアップ」をクリックします。
必要事項を入力して「始める」をクリックします。会社名と電話番号は入力する必要ありません。
アカウントを有効化するメールを送った旨のメッセージが表示されますので、ここでメールを確認します。
有効化リンクをクリックすると次のような画面が表示されますので「翻訳者として」をクリックします。
最初に表示されるのは開発者向けの案内です。「I am a translator」をクリックします。
翻訳者向けの案内が表示されます。ここに示された流れで翻訳を進めていきます。
OpenTranslatorsに参加する
まずOpenTranslatorsというプロジェクトに参加しましょう。OpenTranslatorsは、様々なJoomla!エクステンションのハブ(親)となるプロジェクトで、この下に色んなエクステンションがぶらさがっています。このプロジェクトに参加すれば、自動的に子プロジェクトにも参加できるようになります。
検索ウインドウに「OpenTranslators」と入力してEnterします。
画面ずーっと下の方に「japanese(japan)」があるのでクリックします。
「チームに参加」をクリックします。ちなみにコーディネーターの「tochamax」は僕です。
画面上部に、チーム参加のリクエストをした旨が表示されます。この時点でコーディネーター宛て(今のところ僕宛)に承認を促すメールが送られていますので、承認されるまでしばし待ちましょう。承認されればメールが届きます。
これでOpenTranslatorsへの参加は終了です。
エクステンション翻訳しようぜ!
ログインすると、自分が参加しているプロジェクトが表示されますので「OpenTranslators」をクリックします。
画面ずーっと下の方に「japanese(japan)」があるのでクリックします。
「言語のリソース」に表示されたのが、OpenTranslatorsの配下にいるエクステンションの言語ファイルです。色んなエクステンションの言語ファイルがごちゃまぜで表示されるので、フィルタを使って絞り込みます。
例えば以下は、コメントエクステンション「Komento」に絞り込んだ例です。各言語ファイルの進捗状況がグラフとパーセンテージで表示されます。まだ完了していないKomentoのフロントエンドファイルをクリックします。
もしオンラインで翻訳するのではなく、ローカルPC上で作業したい場合は「翻訳用にダウンロード」します。このファイルをテキストエディタなどで編集し、作業が完了したら「ファイルをアップロード」してもOKです。
画面左側に原文が、右側に翻訳入力欄が表示されます。右側に翻訳文を入力していきます。なおデフォルトでは未翻訳箇所のみが表示されますが、画面左上のチェックボックスで翻訳済みの箇所も表示できます。またアイコンをクリックすると原文をコピーできます。
例えば次のように翻訳文を入力します。毎回保存する必要はありません。次の欄へ移ると自動的に保存されます。
最後まで翻訳できたら、画面下にある「保存して終了」をクリックします。もし保存しないで終了すると言語ファイルがロックされ、他の翻訳者が編集できなくなりますので注意してください(ロックを延長しない限り、48時間後には自動でロック解除される)。
これで翻訳作業は完了です。あとは開発者がこの言語ファイルををエクステンション本体に同梱してくれるのを待つだけです。なおKomentoやEasyBlogなどは、Transifexで作業した内容がリアルタイムで言語パックに反映されるようです。
『K2』とか『Kunena』とかがOpenTranslatorsの中にないんだけど?
ある程度規模が大きいプロジェクトだと、OpenTranslatorsに属するのではなく、独立したプロジェクトとして登録されています。例えば自分のダッシュボードページで「Kunena」と検索します。
Kunenaと表示されているものがいくつか存在します。プロジェクトは自由に登録できるため、Kunena公式以外の方が登録しているからです。公式と思い込んで翻訳したけど違った...なんてこともあるので気をつけましょう。今回は「Kunena Forum」をクリック。
「japanese(japan)」があるのでクリックします。
Kunenaは独立したプロジェクトですので、Kunenaのチームに参加する申請をしなくてはなりません。「チームに参加」をクリックし、あとはOpenTranslatorsに参加したときと同じ流れで進みます。承認されればKunenaのファイルを翻訳できるようになります。
最後に
Transifexを使えばJoomla!やコンピューターの知識がなくても気軽に翻訳の手伝いができるのがいいですね。エクステンションがどんどん翻訳されれば、日本におけるJoomla!利用者も増えるかもしれません。
なお私がコーディネーターになっているエクステンションは、ほとんどが自分で使用していないエクステンションなので怪しい翻訳が満載です。エクステンションを利用している方がいれば、いつでもコーディネーターを変わりますので、お気軽に声を掛けてください(Transifexでプライベートメッセージを送ることができます。)
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