Joomla!には、あらかじめ数種類のテンプレートがインストールされています。デフォルトでは「protostar」というテンプレートが設定されていますが、これを別のテンプレートに切り替えてみましょう。

テンプレートによっては、「オプション」と呼ばれる設定値を持つものがあります（オプションが無いテンプレートもある）。この設定値を変更することで、HTMLやCSSの知識が無くても、テンプレートの色やレイアウトを簡単に変更することができます。

ここではデフォルトのテンプレート「protostar」のオプションを変更してみましょう。

Joomla!にあらかじめインストールされているテンプレートを使うのも良いですが、新しくテンプレートをインストールする事もできます。Joomla!のテンプレートは世界中で数多く配布されています。他のCMSと比較してデザイン性が高く種類も豊富です。無料でダウンロードできるテンプレートもたくさんありますので、デザインが苦手という方でも、すぐにかっこいいオシャレなサイトを作ることができます。

しかし、ほとんどのテンプレートは海外で配布されているため、英語が苦手な方にとっては敷居が高いかもしれません。

そんな方のために、テンプレートを配布しているサイトの使い方を紹介します。

ダウンロードしたテンプレートを使用するには、テンプレートをJoomla!にインストールする必要があります。ダウンロードしたファイルは圧縮されていますが解凍する必要はありません。FTPクライアントソフトも必要ありません。管理画面からインストールできます。

では実際にダウンロードしたテンプレートをインストールしてみましょう。

不要なテンプレートは削除できます。前回の記事でインストールしたテンプレートを削除してみましょう。

テンプレートのデザインを細かく調整したい場合、テンプレートのファイルを直接編集する必要があります。Joomla!には、テンプレートのファイルを管理画面から編集できる機能が備わっています。

テンプレートのファイルを編集してデザインを調整するには、HTMLやCSS、PHPの知識が必要になりますので、今回は具体的なデザインの調整方法には触れません。編集するまでの手順のみを紹介しておきます。

テンプレートを編集した際に、「スタイル」と「テンプレート」という言葉がでてきます。これまで、テンプレートを切り替えたり、テンプレートのオプションを変更したりしてきましたが、実はこれ、テンプレートではなく「スタイル」を変更してきたのです。テンプレートとスタイルの違いは何か？ってことをここで説明しておきます。

スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末の利用者が、ここ数年爆発的な勢いで増加しています。この時代の流れから、Joomla!3.0以降は「レスポンシブWebデザイン」に対応しています。レスポンシブWebデザインとは、ブラウザのウインドウサイズに合わせてWebサイトのレイアウトやデザインを変えることで、各モバイル端末に適した状態でページを表示する技術です。従来は、モバイル端末の種類ごとに専用のページを用意するのが一般的でしたが、レスポンシブなWebサイトではそれらが必要ありません。

今回はiPhoneのエミュレータである「iBBdemo3」を使用して、Joomla!サイトがどのように見えるのか確認します。Joomla!をレンタルサーバへインストールし、さらにスマートフォンをお持ちの方は、iBBdemo3を使う必要はありません。自分の端末で確認しましょう。

テンプレートについてまとめておきましょう。